施設に入居する方達の介護をはじめ、介護記録の記帳など事務的業務もこなすのが、介護士の仕事の特徴である。
介護士に対して、他の仕事よりも残業時間が多いイメージを持つ方も少なくない。
たとえ介護士の仕事に興味があったとしても、残業時間が多くなるようであれば就業が厳しい方もいるだろう。
介護士は、施設にもよるが残業が多い職場もあるのが事実で、中でもいくつかの業務が残業の大きな原因となっている。
残業の原因のひとつは、介護記録の作成業務である。
介護記録は入居者の健康状態や経過観察を記録する資料であり、スタッフ間での情報共有やリスクマネジメントに必要だ。
介護サービスを提供する施設では介護保険法によって作成が義務化されているため、介護業務やその他事務作業で定時を過ぎてしまっても作成業務は欠かさず行わなければならない。
そのため、介護記録の作成で残業する職員は多い。
また、施設内で頻繁にミーティングが行われると、定時内にこなすべき業務が終えられなかったり、定時後に呼び出されてミーティングへの参加を余儀なくされるケースも少なくないのだ。
ミーティングを行ってスタッフ間での意思疎通を図ることは大切だが、職場によってはわざわざ集まるまでもない内容でミーティングが開かれることもある。
残業が増えてスタッフのストレスも溜まってくると、それこそ通常業務にも支障が出かねない。
介護に限らず、無駄な業務のせいで社員が残業を余儀なくされるケースは多々あるため、いずれの職場もまずはこの問題を解決するのが課題となる。