利用者の行動管理や、介護サービスを受けた状況などを細かく記載する介護記録は、スタッフ間での利用者の情報共有や万が一問題が起こった場合のリスクマネジメントにも効果的な資料である。
介護記録は基本的に施設内のスタッフ間で共有されるものだが、そのような場合でもいくつか書く際に注意しなければならない点がある。
まず一つ目は、介護記録に記載してはいけない用語についてである。
介護記録はスタッフ間で確認するものではあるが、施設利用者と対等な場で働く介護士という自覚を持って誠意ある文章を書くことが大切だ。
例えば、認知症を患っている方に対して「ボケている」などといった表現を絶対に記録に残してはいけない。
また、「利用者が施設内を徘徊していた」のような、徘徊というワードも表現としてはあまり推奨されない。
もう少し柔らかい表現を使って、利用者の行動状況を記すようにしよう。
次に、スタッフ間で介護記録の情報を共有するという前提で、分かりやすい書き方を心がけることも大切だ。
施設によっては介護記録の書き方がテンプレート化されているが、スタッフごとに書き方が異なっている場合もある。
その場合、引き継ぎのスタッフが知っておきたい利用者の状況などを正確に伝えられていなかったり、大事なことを書き損じてしまうケースも少なくない。
このように情報共有に大きく役立つ介護記録でも、書き方には配慮が必要だったり、周囲にも伝わるような分かりやすさが求められる。
介護記録の書き方に関する注意点も含めた参考サイト>>>『学んでおこう「介護記録」の重要性』